気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?|vol.07 矯正歯科治療、どこで受ければいいの?:トレンドウォッチ:本会の活動・ニュース|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

気になる矯正歯科治療、いったいどこで受ければいいの?

見極めポイント
見極めポイント
見極めポイント「また、矯正歯科を専門とする歯科衛生士さんがいるかどうか、先生が常勤かどうかなど、医療態勢もチェックすべき点です。スタッフの熟練度などは患者さんからはわかりづらいと思いますが、矯正歯科を専門にしている歯科医院なら歯科衛生士も矯正歯科治療に熟練していて、治療中の食事や歯が動くときの痛みなどにもきちんとしたアドバイスとケアができますから」
と同時に、矯正歯科を担当する歯科医が常勤であることも、とても大切だと話す富永さん。
「なぜなら、矯正歯科治療中は装置が外れたり、ワイヤーが歯肉に当たって痛くなったりすることもあるため、そんなとき、毎月一日だけ「矯正歯科の日」に診療する非常勤の矯正歯科医では、緊急時の対応が十分とはいえないからです。やはり常勤の先生と専門のスタッフがいて、緊急時の対応がしっかりできるクリニックを選ぶほうがよいと思いますね」
見極めポイント数年におよぶ治療期間中、誰もが一度は装置がとれたり、痛みが出たり、あるいは急用ができて予約した通院日を変更したり、といった事態が発生するもの。そのとき、ベテランのスタッフや常勤の先生がいないと適切な対応がすぐにとれず、結果として治療期間が延びることにもなりかねません。その点で、医療態勢が万全かどうかは大きなポイントといえるのです。

見極めポイント
「これまでお話しした以外にも、治療前に治療費がきちんと数字と文書で提示されているか、治療内容についてくわしく書かれた治療同意書の説明があるか、なども見極める上でのポイントです」
治療開始前に矯正歯科治療費が明示されていれば、治療が進むごとに予想外の費用が加算されることを避けることができます。そのため、治療開始前の治療費の説明時に、治療期間が延長した時、治療費を追加で支払う必要があるのかをきちんと聞き、それが同意書に記載されているのかを確認しておくのがおすすめだといいます。 また、治療同意書にサインして歯科医院と患者さんが双方に保管しておくことも、重要なこと。治療中、万一何かのトラブルが起こった場合には、この同意書の内容が問われるためです。
「これらも矯正専門のクリニックなら当然行っていること。きちんとした提示がないなら、治療を始める前にセカンドオピニオンとして別のクリニックを訪ねるのがよいでしょう」
見極めポイント
そして最後の見極めポイントは、矯正歯科治療を専門に行っているかどうか。
「矯正歯科治療を専門に行う歯科医は、矯正歯科医であるという自負を持っています。実際、矯正歯科治療に特化した医院では、年間平均60~150名の治療を手がけているので、さまざまな症例に対応できるといえます。この経験値の高さは、かなり大きなポイントになるのではないでしょうか」
年間平均60~150名というのは、矯正も手がける一般歯科が行う治療数の、約6倍にもあたる数字。患者さん一人ひとりに適した質の高い治療は、こうした豊富な臨床経験から生まれるものなのでしょう。
見極めポイント富永さんは続けます。
「矯正歯科治療とは、その人自身の歯をよりよい状態に整えることで、患者さん一人ひとりの人生の質を高めていく治療です。私たち専門開業医は、そのために知識を広げ、深めることに日々専念しています。そして、その専門領域に対して最後まで責任を持つという、社会的な責任を担っているのだと思っています」
咬み合わせや歯並びの状態は、一人ひとりで違うもの。その違いをみて、その人の状態に応じたふさわしい治療を行うことができるのが、経験豊富な矯正歯科医。質の高い治療とは、矯正歯科治療に特化して、日々技術を磨き、高めている専門クリニックを置いてほかにはなさそうです。 自分の歯並びが気になっている人、どの歯科医院に行けばいいのかわからないという人は、まずは矯正歯科を専門に行うクリニックに相談してみては?

見極めポイント

☑ 矯正歯科専用レントゲン「セファロ」による分析診断を行っている
☑ 口の中の写真や顔の写真、また歯型をつくり、それに基づいた診断の説明がある
☑ 顎変形症(がくへんけいしょう)や口唇(こうしん)・口蓋裂(こうがいれつ)の患者さんの
  治療を行っているか、あるいは適切な対応ができる
☑ 治療開始前に治療費用が明示されている
☑ 治療同意書がある
☑ 矯正歯科治療専門の歯科医が常勤している
☑ 矯正歯科治療専門の歯科衛生士がいる
☑ 矯正歯科治療に特化したクリニックである



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