アライナーを用いた矯正歯科治療を
受けるチェックポイント12
■12のチェックポイントを活用しましょう
アライナーを用いた矯正歯科治療を希望する方が安心して治療を受けることができるよう、矯正歯科医会では12項目のチェックポイントをまとめています。ぜひお役立てください。
●医療機関選択のチェックポイント
☐ 常勤の矯正歯科医が在籍していますか?
☐ セファログラム撮影装置(用語解説④)が設置されていますか?
☐ 口腔内診査、顎口腔機能検査、模型分析、セファログラムの分析などを実施した後に
治療を担当する矯正歯科医自身が診断をしていますか?
☐ 治療を担当する矯正歯科医が治療計画、治療費用について詳細に説明をしていますか?
☐ 治療を担当する矯正歯科医が、治療を中止したり転医したりする場合の治療費の精算などについて
説明がありますか?
☐ 治療を担当する矯正歯科医が、アライナーが推奨される症例か推奨されない症例なのかを鑑別し、
説明していますか?
☐ 治療を担当する矯正歯科医が、アライナーの治療で十分な結果が得られなかった場合、
代替え治療法について説明していますか?
●患者さん自身のチェックポイント
☐ アライナーは国内外で製作されたものを問わず、
日本国の薬機法上の医療機器には該当しないことを知っていますか?
☐ 歯科医師がアライナーを用いて治療する場合には、診断、治療計画、アライナーの設計等について
矯正歯科学的な専門的知識が必要であること知っていますか?
☐ アライナーの適用には推奨される症例と推奨されない症例があることを知っていますか?
☐ アライナーによる治療の結果は、アライナーの装着時間(推奨される装着時間は1日20時間以上)に
左右されることを理解していますか?
☐ 治療を担当する歯科医師はアライナーの治療で十分な結果が得られなかった場合、治療目標を
達成するためにマルチブラケット法による追加の治療が必要となることを理解していますか?
頭部エックス線規格写真のことで、矯正歯科治療の精密検査では必須のもの。この画像から、上下のあごの大きさや形、ずれ、前歯の傾き、顔のバランスなどがわかる。セファログラムを分析して歯並びや咬み合わせが悪い原因をつきとめ、その上で使用装置の種類や抜歯の有無など、一人ひとりの患者さんに合った治療計画を立てていく。
いかがでしたか?
時間と費用と手間をかけて受ける矯正歯科治療。
よりよい結果につなげるためにも、単に装置が目立ちにくいから、外したいときに外せるからといった理由だけではなく、自分の口腔内の状態にふさわしい治療法を、矯正歯科医と相談しながら決めたいものですね。
この記事が、矯正歯科治療を考えている方のお役に立てればうれしく思います。