2010年8月1日(日曜日)、この日の最高気温33.7度を記録した松山市で、今回、4回目となる全国広報キャラバン「市民セミナー in 松山」が日本臨床矯正歯科医会・中四国支部主催として開催されました。テーマは「矯正治療って なあに?」、会場は松山市湊町にある「いよてつ高島屋 9階 ローズホール」です。既に、開始1時間前から続々と参加者の皆様が参集されました。
午後2時より、特別講師 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 山城隆教授の「矯正治療ってなあに?」の講演からセミナーの幕は切って落とされました。
山城教授は、1)歯のずれと、骨のずれ 2)何を心配すべきか? 3)成長と矯正治療 4)針金の矯正治療について 5)長い目で矯正歯科治療を選択する、以上の5項目を列挙されそれぞれ、症例写真を提示しながら一般の方々にも分りやすい講演をされました。締めくくりでは、矯正歯科治療を受けようとしている患者様がどのような医療機関を訪れればよいか、というところまで踏み込んだ、参加者が受診する上で極めて具体的な内容を示唆されました。
その後、矯正歯科治療相談会では90組の参加者家族を松山市矯正歯科専従開業医6名にくわえ、他の支部から応援に駆付けた5名の会員、計11名が各テーブルにて歯並び相談を受付ました。参加者は熱心にメモを取り、日頃、気にしていた点を納得するまで質問している様子が各テーブルで見られました。
当初、予定していた午後4時を大幅に超過し5時にすべてのスケジュールは終了しました。集計の結果、募集定員250名に対し254名98組の方が参加され(大人127名、子供127名)、昨年の78組、一昨年の53組を年々上回る数字を残し、松山キャラバンは成功裡に幕を閉じました。
メディアからの取材では、各種地方新聞や地元ミニコミ紙による事前報道がなされ、当日、昨年に引き続き愛媛ケーブルテレビが取材に訪れました。平木建史会長の市民セミナー開催趣旨説明と山城隆教授の講演はケーブルテレビを通じて後日放映されるとのこと。参加者のみならず、県民の皆様に対し矯正歯科治療の正しい知識の啓発・普及活動の一助になるものと確信しました。