会員と診療所全体の「質の向上」のために、
さまざまな勉強会や症例報告を行っています。
日本臨床矯正歯科医会では、年2回の学術セミナーを大会・例会時に開催し、最新の医療技術・情報の研修を通して、矯正歯科の医療の技術向上に努めています。また、例会・大会時には矯正歯科医だけでなくスタッフ向けの研修会を行うなど、会員診療所の「質の向上」をさまざまな角度から追求。さらに、当会の症例報告規定に則り、少なくとも5年に一度は大会・例会時に症例報告や症例展示を行うことを義務づけています。それは、一人ひとりの会員が自らの治療技術の評価を客観的に受ける機会をもつことで、プロフェッショナルな技術のさらなる向上に役立てるためです。
国内外の矯正歯科関連団体や
他の医療分野の団体との交流にも積極的です。
矯正歯科治療は、単に歯並びや咬み合わせを治すだけでなく、口腔外科や形成外科といった異なる医療分野と連携して、唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)や顎変形症などの疾患の治療も行います。そのため、当会では関連するさまざまな医療団体や患者さんの団体との交流を通して必要な医療情報を収集し、最良の医療に役立てています。また、矯正歯科治療を受けるのは成長期の患者さんが多いため、学校歯科医との連携も重要です。当会では、これからも日本学校歯科医会との交流を通して、子どもの歯並びや咬み合わせの問題に積極的に貢献していきます。
さらに、矯正歯科治療は比較的に長期間になるため、国際化が進んだ現在では治療途中に海外に転居や転勤、留学される患者さんも増えてきています。その際、安心して海外で治療を継続していただけるように、当会ではアメリカ矯正歯科医会(AAO)や韓国、台湾、フィリピンなどの矯正歯科医の団体との交流も行っています。そして今後、我々は、このような海外矯正歯科医との交流を一層、実質的で信頼できるものにするために、世界矯正歯科医連盟(WFO)への加入をめざしています。