歯を動かすうえで歯肉や歯槽骨(しそうこつ=歯を支える骨)などに問題がなければ50才代でも矯正治療は可能です。このような年齢でおこなう矯正治療の多くは、補綴治療(ほていちりょう=ブリッジや入れ歯によって咬み合わせを回復する治療)を行いやすくすることを目的とした矯正治療です。
一方このようなお話もあります。ご自分のお母様を介護していらっしゃる50才代の女性が「私が介護を受ける立場になったとき、このような凸凹の歯並びでは介護してくださる方に歯を磨いていただく時に失礼に当たります。」といわれて矯正治療を希望されてこられました。人生の質を問うことの重要性を教えられたエピソードです。