vol.09 第9回ブレスマレポート:トレンドウォッチ:本会の活動・ニュース|質の高い矯正治療と安心の提供に努める矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

vol.09 第9回ブレスマレポート

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

「プレーススマイルコンテスト」表彰式レポート①
歴代の最優秀賞受賞者8名に共通するのは堂々とした輝く笑顔!

■全国から多数のスマイルフォトが集まった
 第9回「ブレース スマイル コンテスト」

全国から多数のスマイルフォトが集まった第9回「ブレース スマイル コンテスト」「ブレース スマイル コンテスト(以下、ブレスマ)」。それは矯正歯科専門開業医の全国組織である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が、矯正歯科治療中の患者さんのスマイルフォトを募集するコンテストです。2005年度にスタートして以来、毎年開催されているブレスマには、毎回ブレース(矯正装置)をつけた笑顔の写真が数多く寄せられています。
第9回目を迎えた2013年度も、「希望あふれる笑顔」というテーマのもと、全国の7歳から66歳という幅広い年齢層の方から236作品ものスマイルフォトが送られてきました。
その中から1次、2次と厳正な審査を行い、最優秀作品と優秀作品、そして大会特別賞を選出。去る2月12日(水)午後2時から、仙台国際センターの大会議室において表彰式が執り行われました。
まずは、その表彰式の様子からご紹介しましょう。

全国から多数のスマイルフォトが集まった第9回「ブレース スマイル コンテスト」

■矯正歯科治療は年齢不問だからこそ
表彰式では、最初に過去の最優秀賞に輝いた作品がステージのスクリーンに大きく映し出されました。
北海道のひまわり畑を背景に弾けるような笑顔を見せる松本さんの作品、生まれたばかりのわが子との幸せそうなツーショットが印象的な松澤さんの作品、そして整ってきた歯並びを鏡で表現した中西さんの作品……。改めて見ると、最優秀賞に輝いたのは、子どもからシニアまでの幅広い世代。その共通項は、どれも”輝くような笑顔”が魅力的だということです。

歴代最優秀受賞作品ギャラリー
歴代最優秀受賞作品ギャラリー

歴代の受賞作品を振り返った後は、昨年の最優秀賞受賞者である山本広美さんから届いた応援メッセージが紹介されました。
letter山本さんからの応援メッセージ

山本さんからの応援メッセージ

昨年、表彰式に出席した山本さんは、とても60代とは思えない若々しい印象の女性でした。
それは単に見た目だけのことではなく、年齢にとらわれず、気になる歯並びを治療して人生をさらに充実させたいという内面の前向きさの表れなのかもしれません。
実際、矯正歯科治療には年齢による制限がありません。歯ぐきの状態がよく、「治療を始めたい」という気持ちがあれば、年代相応の配慮は必要になるものの、いくつになっても治療を受けることができるのです。
「私の受賞によって、そのことがさらに世の中に広まれば」
昨年の表彰式でそう語った山本さんの想いが、この応援メッセージからも感じられました。
★次のページでは第9回ブレスマの受賞者とその作品をご紹介!

第9回ブレスマの受賞者とその作品

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

「プレーススマイルコンテスト」表彰式レポート②
最優秀賞1名・優秀賞2名・東北大会賞1名にあたたかな拍手が送られました

■東北大会賞は、青森県在住の戸舘さん
東北大会賞「ハイ・チーズ」戸舘 円さん(青森県在住)さて、いよいよ表彰の始まりです。
最初は、表彰式の開催地である宮城県にちなんで設定された東北大会賞の発表から。
東北大会賞に選ばれた青森県在住の戸舘 円(とだて まどか)さんはこの日、残念ながら都合によりご欠席でしたが、この日のために書き送っていただいた喜びの声が読み上げられました。

letter戸舘さんからの受賞メッセージ

戸舘さんからの受賞メッセージ

戸舘さん、おめでとうございます!
■優秀賞は、キュートな笑顔が素敵な萩原さんと袖林さん
続いて、優秀賞2作品に選ばれた茨城県在住の萩原 宏樹さん(10歳)と、岩手県在住の袖林 佑希奈さん(27歳)の表彰です。
letter萩原 宏樹さんの応募コメント

letter袖林 佑希奈さんの応募コメント

司会者に名前を呼ばれると、お二人は少し緊張した表情で順にステージの中央へ。

賞状と記念品を受け取り、それぞれの主治医より「おめでとうございます」の言葉とともに両手いっぱいの花束が贈呈されると、お二人から満面の笑みがこぼれました。
萩原さん、袖林さん、おめでとうございます!


■最優秀賞は、沖縄の海にも負けない笑顔の山本さん
そして、お次はいよいよ最優秀賞の表彰です。
今回、236作品の中から栄えある最優秀賞に輝いたのは、東京都在住の山本 俊太朗さん(11歳)、作品名は「お口の中もエメラルドグリーン」でした。
ステージの大きなスクリーンに、青い海と空に負けないくらいの爽やかな笑顔を見せる山本さんの受賞作品が映し出されると、会場からは大きな拍手がわき起こりました。
letter山本 俊太朗さんの応募コメント



山本さん、おめでとうございます!
大会賞の戸舘さんには賞金が、そして優秀賞に選ばれた荻原さんと袖林さん、最優秀賞に輝いた山本さんには、それぞれ賞金と、副賞として東京ディズニーリゾート2デイパスポート(ペア)と東京ディズニーリゾートギフトカード5万円分が贈られました。
ブレスマの受賞がよい記念となり、この先の治療ライフがより充実したものとなることをお祈りいたします。

選ばれた喜びと、治療してくれたクリニックへの感謝の気持ちを言葉にする受賞者の皆さん。

★次のページでは、最優秀賞の山本さんにインタビュー!

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー最優秀賞の山本さんにインタビュー!

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

最優秀賞者インタビュー
最優秀賞を受賞した山本俊太朗さんに、
矯正歯科治療を始めたきっかけや治療について思うことなどをうかがいました。

最優秀賞者インタビュー「毎月の通院でカラーゴムを選ぶのが楽しみです!」
–受賞を聞いたときのお気持ちは?
受賞するとはあんまり思っていなかったので、電話がかかってきたときはビックリしました。すごくうれしいです。
–応募作品はどこで撮ったものですか?
去年の夏、家族で沖縄旅行に行ったときにお父さんが撮ってくれました。その前に矯正歯科でこのコンテストのチラシをもらっていたので、沖縄だったら景色がきれいだし、いいかなと思って。お父さんがカメラ好きなので、どこかに行くと、僕をいろんなところでたくさん撮ってくれるんです。だから、沖縄で撮った写真はほかにもたくさんあるんですけど、いちばん笑顔と海がよく撮れていたのを選んで応募しました。

最優秀賞者インタビュー–矯正歯科治療を始めたきっかけは?
前歯が出ているのを治すためです。僕自身、歯が出てるのがちょっと気になっていたんです。でも、お母さんのほうがもっと気にしていたと思います。そんなときに学校の歯の健診で『問題あり』という手紙をもらったので、矯正歯科に行くことにしました。自分に治したいっていう気持ちがあったのと、クラスにも治療してる子が2~3人いたので、ブレース(矯正装置)をつけるのは、そんなにイヤじゃなかったです。
–治療先はどうやって探しましたか?
お母さんが家から通いやすいところを選んでくれました。クラスの子もそこに通っていたから、ここなら安心かなっていうことで。先生もやさしくて、通院してワイヤーをかえてもらうときも痛くないから、いつも診察台では眠っちゃいます(笑)。
–毎日の歯磨きはどんなふうにしていますか?
まず、僕は矯正の治療を始める前、むし歯がたくさんあったので、その治療をしました。だから、ブレースをつけてからは、むし歯ができないように、週に1度は染め出し液※を使ってみがけてないところをしっかりみがくようにしています。矯正歯科で、奥歯と前歯の裏側をしっかりみがくようにっていわれてるので、がんばっています。
ただ、毎日時間をかけて全部みがくのは大変だから、矯正の先生からもらったカレンダーに「今日しっかりみがく場所」を書き込んで、月曜から土曜まで、それを守るようにしています。そして日曜は染め出し液を使って、ちゃんとみがけてるかを確認します。

※歯垢を赤く染めて、磨き残しをチェックする溶液のこと。

–治療について今、どんなことを思っていますか?
毎月の通院でカラーゴム※の色をかえるのが楽しみです。今日は春を先取りしてオレンジとピンクのカラーゴムです。1年くらい前にブレースをつけたときはちょっと痛かったけど、1日で慣れて、今ではほとんど気になりません。でも、大好きなポップコーンを食べるとブレースにはさまっちゃうから食べるのをガマンしています。ブレースがはずれたら、たくさんポップコーンが食べたいです!

ブラケットにワイヤーを固定するための直径3ミリ程度の小さな輪ゴム状の
高分子化合物のこと。ブルーやピンクなど、カラフルな色がたくさんある。

最優秀賞者インタビュー

主治医、小野美代子先生★主治医、小野美代子先生より

「俊太朗くんは穏やかで真面目な患者さんで、ルービックキューブの天才です(笑)。うちの待合室に置いてあるルービックキューブの6面をすぐに合わせてしまうんですよ。頭がよくて、運も強いのか、これまで抽選で北海道旅行とか自転車とか、いろんな懸賞で当たったことがあるみたいです。そして今度は、ブレスマの最優秀賞! この受賞は私にとっても名誉なこと。これからもカラーゴムで矯正歯科治療を楽しみながら、きれいな歯並びを目指してほしいですね」(談)

小学1年生からサッカーを続けていて、今はディフェンダーとしてサイドバックを守備しているという山本さん。矯正歯科治療をしていてもサッカーは問題なくできるとのことです。かつて「少し気になった」という前歯も、治療を始めて1年強で凹凸があまり目立たなくなり、受賞作品を見ても、口もとはすっきりとした印象です。これからもスポーツに勉強に、そして歯のお手入れに楽しく取り組みつつ、大きく成長していただきたいものです。
★次のページでは、優秀賞に選ばれたお二人にインタビュー!

第9回ブレスマの受賞者とその作品をご紹介!最優秀賞の山本さんにインタビュー!

第9回「ブレース スマイル コンテスト」レポート&インタビュー

優秀賞者インタビュー
優秀賞に選ばれたお二人に今の気持ちをうかがいました!

優秀賞者インタビュー
ブレースをつけていても何でも食べるし、痛みもなし!
恐竜みたいだった歯が治っていくのが、うれしいです

優秀賞 萩原 宏樹さん(10歳)


優秀賞者インタビュー「去年の夏休みに自由研究で火山について調べるために、浅間山の鬼押出しに行ってきました。受賞した写真は、そのときお母さんに撮ってもらったものです。応募は主治医の先生からもすすめられていたので、ブレースをつけた歯がちゃんと見えるようにいろいろ撮ってもらいましたが、意識しないで撮った写真がいちばん自然に写っていたので、その写真で応募しました。
治療する前、 ぼくの前歯は90度回転していて、恐竜みたいだったんです。自分でも気になっていたし、お父さんにも歯医者さんにも治したほうがいいっていわれたので、歯医者さんに矯正歯科の先生を紹介してもらいました。
矯正歯科は、学校の帰りに歩いて行ける場所にあるから便利だし、先生も衛生士さんも受付のお姉さんもみんなやさしくて話しやすいので、通院するのが楽しいです。
そして、通院するたびにカラーゴムの色をかえるのも楽しみです。学校のみんなは、ぼくが違う色のゴムをつけてると「また変わったね」っていってくれます。ぼくがいちばん好きな色の組み合わせは、青と緑。でも、いつも同じじゃなくて、いろんな色にして楽しんでいます。
ブレースがついていると、カタイものが食べられないとかいいますけど、ぼくはぜんぜん平気。ガムもかめるし、カレーもおせんべいも何でも食べてます。だから、つらいとか、まったく感じません」(談)

主治医、坂寄正美先生★主治医、坂寄正美先生より

「宏樹くんはもともと受け口で、上の前歯が曲がって生えていました。そこで矯正歯科治療で咬み合わせを整えるとともに、舌で前歯を押すクセがあったので、それを直すよう、舌のトレーニングを続けています。治療をはじめて今で1年半ほど経ちますが、舌のクセはずいぶんよくなってきています。明るい宏樹くんは、うちのクリニックのアイドルです。今回の受賞を励みに、これからも明るく楽しく治療を続けていってほしいですね」(談)



優秀賞者インタビューコンプレックスだった笑顔に自信が持てた!
そのことが、人間関係や意識を
いい方向に変えてくれました

優秀賞 袖林 佑希奈さん(27歳)


優秀賞者インタビュー「前歯が出ているのが気になって、ずっと笑顔に自信が持てなかった私が、スマイルのコンテストで賞をいただくなんて思ってもみませんでした。どんな賞よりも嬉しいです。
応募した写真は職場で、自分で撮ったものです。ブレスマに出すために、特別にしっかり笑ってみました。片目をつむっているのは、ブレスマのポスターのマネをしているんですよ(笑)。ああいう笑顔になれたのは、歯並びがよくなって笑顔に自信がついてきたからこそ。笑顔に自信がつくと、やはり人間関係にもいい影響が出るんですね。私自身、治療を始めてから精神的にも元気になれたと思っています。
矯正治療は以前からやりたかったのですが、お金も時間もかかるし、なかば諦めていました。でも社会人になり、お給料をいただくようになって、自分のためにお金と時間を使えるのは今だけかもしれないと思い始め、思い切って治療を受けることにしました。 治療先は、インターネットで調べて、5~6軒は訪ねましたね。その中で、まわりの評判と自分自身の感覚の両方で選んだのが、矯正歯科治療専門のクリニックです。治療を始めてみて、やはり先生はその道のプロフェッショナルだなと感じますね。とても信頼しています。
私は今、人間ドックの看護師をしていますが、矯正の治療を始めたことで、自分の歯についてはもちろん、体や心の健康にもっと関心をもって、自己管理していくことが大事だと実感しました。単に歯だけのことじゃなくて、心身の健康を管理する大切さに気づけたのが、いちばん大きな変化なのかもしれません」(談)

主治医、安野松王先生★主治医、安野松王先生より

「クリニックで見る袖林さんはキリッとした美人ですが、受賞作ではふんわりした印象で、最初は誰かすぐにわかりませんでした。彼女の魅力が賞を引き寄せたのですね。袖林さんは時間などをきちんと守る、しっかりした患者さんです。そのため治療も順調に進み、もうすぐブレースが外れる予定です。治療が終わったら、キレイな笑顔で思いっきり笑ってほしいと思います」(談)



■最後に・・
受賞者の方々にお話をうかがう中で感じたこと、それは会話の中ですぐに笑顔がこぼれることでした。
これまで気になっていた歯並びが矯正歯科治療によって整い、安定してくると、たとえ治療中であっても嬉しくて、笑顔が増えていくのだということを、そんなふとしたことからも感じました。そのときブレースは”つけているのが恥ずかしい治療器具”などではなく、自分と一緒に未来をつくる”相棒”のような存在になっているのかもしれません。
希望あふれる笑顔のひみつ、それは昨日よりも今日、今日よりも明日と、よりよい方向に少しずつ進んでいるという前向きな実感がもたらすものなのでしょう。
ブレスマはこれからも毎年開催され、2014年の夏には第10回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、このコンテストへの応募を、矯正歯科治療中の思い出のひとつにしてみてはいかがでしょう。
>>ブレーススマイルコンテストに関する詳細は、日本臨床矯正歯科医会の公式サイトをご覧ください。
(http://www.jpao.jp/)

最優秀受賞インタビュー