Q一緒に治療した奥様には、どんな変化があったと思われますか?
宮里いちばんの変化は表情が明るくなって、よく笑うようになったということでしょうか。やはり、笑ったときに歯並びに自信があるのは、女性としての強みですね。僕自身も同じで、初優勝が治療後でよかったと思っています(笑)。写真に撮られるとき、歯並びがいいほうが断然印象がいいですから。妻は今でもテレビに映る僕を見て、「矯正してよかったね」と言ってくれますよ。
富永スポーツなどで活躍する方は、海外の人にとっては”日本の顔”であって、子どもたちにとってのお手本でもあります。それだけにキレイな歯並びと笑顔で写真に登場することは、歯並びに悩んでいる人や自信のない人に大きな影響力を持ちます。宮里プロのように、治療を公言して前向きに取り組むことは、一つの社会貢献だと思いますね。
Q装置がとれた今も、矯正歯科には通われていますか?
宮里はい、2カ月に一度くらいの割合で矯正歯科に行っています。リテーナーも、夜にはちゃんとつけて寝ていますよ。妻も今は装置がはずれていますが、矯正歯科には定期的に通っています。
富永矯正歯科治療で一度歯並びが整っても、その後の保定期間を怠ると歯は元あった位置に戻ろうとしますから、これからもリテーナーはぜひお続けください。
リテーナー
矯正装置を外した後に動かした歯を理想的な位置で安定させるためにつける装置。リテーナーをつける期間を「保定期間」と呼び、その間は3カ月~6カ月に一度の通院となる。
Q宮里プロのお子さんは今、何歳ですか?
宮里上が8歳、下が4歳です。
富永7~8歳は前歯が永久歯に生えかわる頃で、ちょうどむし歯ができやすい時期なので、きちんとした歯みがきを習慣づけることが大切ですね。
宮里そうですね。治療を受けたことで息子たちの歯にもより意識が向くようになり、家にいるときは僕が子どもたちの歯みがきをしています。
富永いいお父さんですね!
宮里ありがとうございます。実は、僕が小さい頃、母がよく歯みがきをしてくれたんです。これまでむし歯が1本もないのは、そのおかげだと思っているので、自分の子どもにも同じことをしてあげたいなと。子どもたちも、僕や妻を見ていて矯正歯科治療にいいイメージがあるようで、上の子は自分から「いつ治療できるの?」なんて言っています(笑)。きっと、早くカラーゴムをつけたいんだと思います。
Qお子さんの歯並びで、気になることはありますか?
宮里家では子どもの歯みがきをしたり、口の中をよくチェックしたりして、自分なりに気にかけていますが、歯磨き以外で小学生低学年のうちに気をつけるべきポイントがあるのかが知りたいですね。
富永まず、そのくらいの時期になると、歯並びに関する問題がハッキリしてきます。咬み合わせや歯並びが気になる場合は、一度、かかりつけの歯科医や矯正歯科医のもとを訪ねておくとよいでしょう。なかには、一見問題ない歯並びでも専門の歯科医のもとで検査を受けることで、将来生えてくる永久歯の数が少なかったり、多すぎたりという問題がわかる場合もあります。矯正歯科では検査のために、セファログラムという頭部のX線写真を撮ることもあります。必要に応じて専門の医療機関に相談するといいですよ。
宮里わかりました。
富永それから、乳歯のむし歯は生えかわるから平気だと言う方がいますが、決してそんなことはありません。子どもの歯のむし歯は永久歯の咬み合わせに大きな影響を与えるので注意していただきたいですね。それにしても、子どもの口の中を見たり指導したりする父親は、そうそういないと思います。ご自身の体験から歯並びの大切さを理解されているので、ツアーでお忙しい中でもそれができるんですね。
宮里いえいえ、そんなに大それたことではなく、ふだん仕事で家を空けることが多いので、せめて自宅にいる間はという気持ちです(笑)。あとは、母親から受けたことを引き継ぎたいという気持ちもあります。すこやかな歯は、やはり大切ですから。
セファログラムとは?
矯正歯科で用いる、一定の規格で撮影された頭部のX線写真。セファログラムを撮影することで、上下のあごの大きさや形、前歯の傾きなどがチェックできる。矯正歯科治療の検査には不可欠なもの。
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