Q宮里プロにとって、よい歯並びはどんな意味を持ちますか?
宮里口は食事をとる際の入口で、人間が生きるうえで必要不可欠な器官のひとつです。そこに整った歯並びがあれば、しっかりものが噛めるので、いい咬み合わせは健康にもつながるんじゃないかと思いますね。
富永そうですね。実は、8020達成者を調べた結果、受け口や開咬(奥歯をかみ合わせても上下の前歯の間に隙間ができる状態)の人は一人もいなかったという調査結果が東京歯科大学から出ているんですよ。これは言い方を変えると、咬み合わせがしっかりしていると、年齢を重ねても自分の歯で食事ができる、ということです。
宮里いいですね。「芸能人は歯が命」といいますが、芸能人じゃなくてもよい歯並びは自分らしく生きるうえで大事なんですね。僕自身、治療して安定した咬み合わせのよさを実感しているので、そのことを子どもや孫の代まで伝えていきたいと改めて思います。
8020(ハチ・マル・ニー・マル)達成者
1989年より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動のこと。20本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われている。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まった。
日本の達成者の割合は38.3%(2011年)となっている。
Q今、ジュニア選手の育成をされていますが、指導するうえで大切にしていること、次世代に引き継ぎたいことは何ですか?
宮里運動能力は見た目でわかりますが、練習次第で伸ばすことができます。ですから、親御さんには個性に合った伸ばし方をすすめるようにしています。また、子どもの頃は技術よりもゴルフの楽しさやマナーをきちんと学ぶことが大事だと思うので、その部分をしっかりと根づかせたいですね。
富永その意識は歯科分野とも共通しますね。我々としては、子どものときは好き嫌いなくいろんなものを食べて、歯をみがくという生活のルールやマナーを身につける時期だと考えています。その後に矯正歯科医のもとを受診して、問題がある場合はその子に合った治療開始時期や治療方法を選択する。我々専門家としては子どもを長い目で見て、その時々に必要なことをきちんとアドバイスすることが大切だと思っています。
宮里確かに、その通りですね。「いいものはいい」とまわりの大人が教えてあげないと、何がよくて何が悪いのか、子どもは自分で判断できなくなってしまいます。特にゴルフは審判のいないスポーツですから、自分が自分の審判となり、状況を判断して進まねばなりません。そのためにも判断の基準を教えることが大切になります。自分が親からしてもらったように、僕自身、これまでの人生で学んだことは、次の世代に引き継いでいくつもりです。
富永これからも応援しています。今日は素晴らしいお話をありがとうございました。
★おわりに――
整っていく歯並びを楽しみながら前向きに治療を受けた宮里プロ。そのお話から矯正歯科治療とは単に見た目を整えるだけではなく、心と体の両面にプラスの影響を与えるものだということがわかります。そして、安定した咬み合わせは人生の可能性を開くものだということも。治療を機に、力強く前進する宮里プロの今後のさらなるご活躍に期待しています!
宮里優作さん公式サイト
http://yusakumiyazato.com/