2015年12月7日
第11回ブレーススマイルコンテスト受賞作品発表
~最優秀賞は、橋本 夏果さん『夏はやっぱりスイカだね~』~
公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会(会長:富永雪穂)では、矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔のフォトコンテスト「第11回ブレーススマイルコンテスト」の受賞作品を決定しました。
今回は、「見て!私の歯、私の笑顔」をテーマに、全国の5歳から58歳までの幅広い年齢層から402作品と多くの応募がありました。第1次選考、第2次選考と厳正な審査の結果、「最優秀賞」に輝いたのは、和歌山県在住の橋本 夏果さん(13歳)の『夏はやっぱりスイカだね~』でした。また、「優秀賞」には、 大越 咲由莉さん・仁平 奈穂さん(富山県在住)、伊野 翔真さん(長野県在住 ※「長野大会賞」同時受賞)の2作品が、そのほか「審査員特別賞」が選ばれました。なお、表彰式は、2016年2月24日(水)にホテルメトロポリタン長野(長野県長野市)で開催いたします。
最優秀賞『夏はやっぱりスイカだね~』 橋本 夏果さん(和歌山県在住)
徐々に歯並びがきれいになり、毎日鏡をみてウットリします。治療前はなかなか笑顔になれませんでしたが、歯並びがきれいになったら自信をもって笑顔になれると思います。治療が終了する日が楽しみです。
優秀賞『いつもの笑顔』 大越 咲由莉・仁平 奈穂さん(富山県在住)
矯正治療を受けた直後は歯を見せて笑顔を作る事に多少のためらいや抵抗がありました。しかし同じ矯正治療を受けている人がとても可愛らしい魅力的な笑顔を自然と皆に見せているのを見て勇気づけられ自信を持って笑顔を見せれる事が出来ました。最近では友達に良くなってきた歯並びについて褒められるようになり矯正治療を受けて良かったと真に思いました。
優秀賞・長野大会賞『仕上げ磨きby弟』 伊野 翔真さん(長野県在住)
装置のクッションになるゴムを、毎月一回何色のゴムにするか選んでつけてもらうのが楽しみです。(今月は青です)歯磨きは大変だけど、たまに弟が仕上げ磨きを手伝ってくれるので、がんばってきれいな歯並びになりたいです!
審査員特別賞『Be Happy!~最高の笑顔を~』 横山 和也さん(大阪府在住)
2010年に大怪我で車椅子ユーザーになりました。障がい者となり、うつむき加減の日々でしたが、高校生時代に断念した矯正治療の再開を10年ぶりに決意し、自身の結婚式で最高の笑顔を取り戻しました。笑顔は奇跡を起こします!
第11回ブレーススマイルコンテストの概要 | |
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1 テーマ | 「見て!私の歯、私の笑顔」 |
2 募集期間 | 2014年2015年6月1日(月)から9月30日(水)まで |
3 応募条件 | 応募者が矯正歯科治療中の方 |
4 表彰式 | 2016年2月24日(水) ホテルメトロポリタン長野(長野県長野市) |
5 応募総数 | 402作品 |
6 賞 | 最優秀賞1作品 優秀賞2作品(うち1作品は長野大会賞同時受賞) 審査員特別賞1作品 |
7 主 催 | 公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会 日本歯科矯正器材協議会 |
公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会
(広報代行)共同ピーアール株式会社 第10業務局 担当:北条、大須賀
電話 03-3571-5238 FAX 03-3571-5360
第43回日本臨床矯正歯科医会長野大会案内
公益社団法人・日本臨床矯正歯科医会(会長 富永雪穂)は第43回長野大会(大会長 堀内敦彦)を平成28年2月24・25(水・木)の両日、ホテルメトロポリタン長野にて開催いたします。今大会のテーマは「治療の質の向上のために―蓄積された臨床データを読み解く―」です。
大会テーマに即した臨床セミナーや、矯正臨床の重要課題を採り上げた当医会ならではの多彩なプログラムはもちろん、スタッフプログラムにおいてはラウンド・テーブル・ディスカッションも企画しました。ぜひ医院のスタッフ皆様でご参加ください。
【主なプログラム】
○臨床セミナー1 2月24日(水)15:00~17:00
『治療の質の向上のためにー蓄積された臨床データを読み解くー』
「矯正治療の質向上のために -基本コンセプトと長期安定性の考察-」
齋藤 功 先生(新潟大学大学院医歯学総合研究科 歯科矯正学分野教授)
「術後10年以上経過した症例の臨床データを読み解くー骨格性I級不正咬合について―」
稲毛 滋自 会員(学術委員会)
○臨床セミナー2 2月25日(木)9:40~11:40
『先天性欠如歯の基礎および臨床』
「矯正歯科医療と非症候性部分性無歯症の欠如部位」
新井 一仁 先生 (日本歯科大学生命歯学部 歯科矯正学講座教授)
「多数歯先天性欠如の歯科矯正の臨床(その基本的な考え方–その一)」
嘉ノ海 龍三 会員 (近畿北陸支部)
○招待講演1 2月24日(水)17:10~17:50
『台湾と日本における矯正歯科臨床の差違』
Dr. Yu-Ching Huang(台湾口腔矯正歯学会 TOS)
○招待講演2 2月24日(水)17:50~18:30
『Super TADs to make the daily orthodontic practice easier, better and more comfortable』
Dr. Seung-Jin Baek(韓国臨床矯正歯科医師会 KSO)
○アンコール賞表彰者発表 2月24日(水)10:10~11:20
『歯科矯正用アンカースクリューを使用し上下顎歯列弓の圧下により顔貌変化を可能にしたAngle ClassⅡDivision 1 症例』
布川 隆三 会員(近畿北陸支部)
『マイクロスコープ・コルチコトミーを併用したアングルⅡ級1類非抜歯症例』
中川 正治 会員(神奈川支部)
『保定開始3年後に顎関節疼痛を訴えたため再治療を行った上顎前突症例』
永山 純一郎 会員(九州支部)
そのほか、学術展示(2月24日、25日)、症例展示(2月24日、25日)、企業展示(2月24日、25日)、矯正歯科器材協議会によるランチョンセミナー(2月24日(水)11:30~12:30、2月25日(木)11:50~12:50)、懇親会(2月24日(水)18:45~20:45 会場:ホテルメトロポリタン長野2F中宴会場「千曲」)、「ブレーススマイルコンテスト」表彰式・商標使用権許諾契約調印式(2月24日(水)13:50~14:30)が予定されています。
また、会員診療所のスタッフの方には下記のプログラムが企画されています。
〇スタッフプログラム1 2月24日(水) 10:00~11:30 会員診療所スタッフ講演
『感染予防から考えるホスピタリティ』
松川 英莉(みむら矯正歯科)
『EPG(electropalatography)を用いたMFTの評価について』
山地 加奈(こうざと矯正歯科クリニック)
『フルカスタムリンガルブラケット矯正装置における歯科衛生士の役割』
松澤 知佳・田中 紗織(いなみ矯正歯科)
『当院における新人スタッフ育成3つのポイント』
丸岡 恭子(三田矯正歯科医院)
〇スタッフプログラム2 2月24日(水) 12:50~13:40
スタッフ・ラウンドテーブル・ディスカッション(テーマごとに10人1テーブル)
●MFT関連(4題)
1)『態癖および口腔周囲の悪習癖に対する患者啓発の方法について』
来嶋 歩(小川矯正歯科)
2)『子供のMFT ―負担少なく効率を上げるには― 』
小川 志保(イノウエ矯正歯科)
3)『診断に基づいたMFTプログラムの立案』
松下 千晃(医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所)
4)『ビデオ撮影と診断を用いたMFTの実践』
寺田 典絵(銀座並木通り坂本矯正歯科クリニック)
●口腔衛生関連(4題)
5)『マルチブラケット装着患者に対する効率的なブラッシング指導法』
平岡 利恵(医療法人深井矯正歯科クリニック)
6)『フッ化物の活用を中心としたカリエス予防』
岩崎のぞみ(アルファ矯正歯科クリニック)
7)『唾液検査に基づいた矯正歯科治療中の齲蝕予防について』
金高 由香(のむら矯正歯科)
8)『矯正歯科治療中の思春期性歯肉炎 への対応について』
川上 沙耶華(のむら矯正歯科)
●TC・コミュニケーション関連(4題)
9)『チームとしての矯正歯科治療 –当院の取り組みとその歴史–』
大迫 景子(医療法人颯優会かわぐち矯正歯科)
10)『患者満足度の向上を目指した医院全体の取り組みについて』
高畑 宏子(医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所)
11)『自分の矯正歯科治療経験を生かした患者さんサポート』
冨田 英恵(いけもり矯正歯科)
12)『SP(模擬患者)としての経験を生かした患者さんとの良好なコミュニケーションを得るためのコツ』
池森 伸江(いけもり矯正歯科)
●技工士(1題)
13)『矯正技工の勘所』
稲垣 達朗(医療法人日進会名古屋矯正歯科診療所)
〇スタッフプログラム3 2月24日(水) 15:00~17:00
『摂食・嚥下(形態学・筋組織)のメカニズム -MFTのために知っておきたい機能解剖学知識-』
阿部 伸一 先生(東京歯科大学 解剖学講座教授)
●大会参加費:(事前申込み平成28年2月13日まで/2月5日以降)
正会員:無料
準会員:6,000円/7,000円
会員診療所スタッフ(DH、DA、DT、TC、受付、その他):5,000円/6,000円
会員家族(歯科医師)・勤務医:5,000円/6,000円
会員外大学関係者:5,000円/6,000円
会員外: 10,000円/11,000円
●懇親会:6,000円/7,000円
会場へのアクセス
大会会場:ホテルメトロポリタン長野 3F 大宴会場「浅間」
〒380-0824 長野市南石堂町1346番地 (JR長野駅善光寺口直結)
TEL:026-291-7000(代表)
メイン会場:3F大宴会場「浅間」
スタッフ会場:2F中宴会場「千曲」
商社展示・症例展示会場:3F大宴会場「浅間」
詳しくは、ホテルメトロポリタン長野ホームページをご覧ください。http://www.metro-n.co.jp/
第43回大会参加申込に関するお問い合わせ先
〒170-0003 東京都豊島区駒込1-43-9
(一財)口腔保健協会 学会部内
日本臨床矯正歯科医会事務局
Tel:03-3947-8761/Fax:03-3947-8873
養護教諭の皆様へ~研修会講師派遣のご案内
不正咬合に関する無料講習会、実施します。
しっかり噛んで食べることは、将来を担う子どもたちの「生きる力」を育みます。その大切な歯を虫歯や歯周病から守るにはどうすればよいか――その術を子どもたちに教育することは重要です。我々、矯正歯科専門開業医の団体である日本臨床矯正歯科医会は、そのための啓発活動に力を入れています。
学校における歯科健康診断では、虫歯・歯周病チェックのほかに「歯列・咬合」の項目があります。いまや虫歯や歯周病を早期に発見し、子どもたちの大切な歯を守るだけでなく、個々の歯並び、咬合状態を把握し、適切な生活指導を行うことが望まれています。
こうした中、平成 年、日本臨床矯正歯科医会は「養護教諭と歯科医師に対する『不正咬合に関する』アンケート結果についての報告」を日本学校歯科医会雑誌に発表。この中で「保護者より不正咬合について相談を受けた」という養護教諭が全体の7割以上いることがわかりました。
しかし、不正咬合は千差万別で、虫歯や歯肉炎と違い、治療法が多種多様です。さらに学童時期は顎の成長が旺盛な時期ですが、顎の成長には個体差があるため、正しく矯正歯科治療についてご理解いただくには専門的な知識が必要となります。実際、同アンケートの中で「不正咬合に関して学校歯科医からの講話の必要を感じますか?」には8割以上の養護教諭が「感じる」と回答。歯科健康診断に「歯列・咬合」の項目があるにもかかわらず、保護者や学校関係者に、正しく矯正歯科治療を理解していただく機会が十分ではないという現実が浮き彫りになりました。
日本臨床矯正歯科医会では、こうした状況に対応するべく、養護教諭への矯正歯科に関する情報提供や、全国養護教諭連絡協議会の研修活動として当会会員矯正歯科医師の講話・講演講師の無料派遣を通じて、学校関係者ならびに保護者や子どもたちに向けて、矯正歯科治療の正しい理解につながる啓発活動を行っていく所存です。ぜひ、お問い合わせください。
第15回ブレーススマイルコンテスト最優秀作品『夏!』
応募用紙ダウンロード(PDF)
FAX送信先:03-3947-8341
公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会 事務局 澤辺友宏
(財)口腔保健協会 学会部
〒170-0003
東京都豊島区駒込1-43-9 駒込TSビル4F
TEL:03-3947-8891
子どもの矯正歯科治療、始める前に”ココ”をチェック!
■転医の相談者の半数以上が”不適切な治療”に該当
歯並びと咬み合わせの改善を目的に行われる矯正歯科治療。よく咬める安定した咬合をつくることは歯の健康長寿にも貢献します。近年こうした認識が高まり、矯正歯科治療はかつてより一般的なものになってきました。
そんな中、矯正歯科専門開業医の団体である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が気になる調査結果を発表しました。
それは会員診療所を対象に、2014年の一年間に転医(治療の途中で治療先を変わること)の相談があった18歳までの子ども517人の治療実態を調べたところ、半数以上の288人(56%)が、検査・診断・治療技術・診療態勢が不十分な「不適切な矯正歯科治療」を受けていたという事実です。また、そのうちの約72%が「治療内容そのもの」に不満やトラブルを抱えていることも明らかになりました。
具体的な治療方法の主なトラブル例
●矯正装置をつけられた後、「必要だったから装置をつけた」と事後報告で100万円請求された
●一般歯科で矯正歯科治療をやっていたが、全然よくならない
●12~18歳まで一般歯科に通院し、歯並びの治療は終わったが、咬み合わせの治療は別の診療所に行くようにいわれた
●説明がないまま、治療が進んでいる
歯並びや咬み合わせを整えるための治療で、いったいなぜ、そんなことが起きるのでしょうか。また、”不適切な治療”とは、どういうものなのでしょう?
★次のページでは、”不適切な治療”の実態についてご紹介!
子どもの矯正歯科治療、始める前に”ココ”をチェック!
■精密検査もせずに装置を装着するのは「あり得ない」こと
“不適切な矯正歯科治療”の現状について、矯正歯科医会の会長である富永雪穂先生は、こう話します。
「”不適切な治療”として目につくのが、矯正歯科治療に入る前に必ず行うべき精密検査と、それにもとづく診断・説明が患者さんに対してきちんと行われないまま、安易に治療を開始しているケースです」
要は、踏むべきプロセスを踏まずに治療に入ることで、顔だちや歯列のアンバランスを招いたり、上下の歯がきちんと咬み合わないというトラブルにつながるというわけです。
それだけでなく、矯正歯科が専門ではない歯科医が経験不足のまま治療するケースが多いこと、非常勤歯科医が担当するなど診療態勢が整っていない環境での治療も原因となっているのだとか。その背景には、一般歯科の過当競争の激化や、「抜歯しなくても歯を矯正できる」といった安易な矯正歯科治療法の喧伝(けんでん)、そして「できれば歯を抜きたくない」という患者心理への迎合があると、富永先生は分析します。
「矯正歯科治療は専門性の高い分野で、矯正歯科治療だけを行う専門家は患者さん一人一人の上下の歯のバランスや歯並び、咬み合わせの状態を診て適した治療を行いますが、綿密な検査や診断を行うことなく安易に治療してしまうと、後で大きな問題を招くことがあります」
治療を始める際には、患者自身が正しい知識を持って矯正歯科医選びをすることが大切なのです。
■「あごは広げられる」の誤解を知っておこう
また、同会の前学術理事、稲毛滋自先生もこう話します。
「よく『床(しょう)矯正という装置をつけてあごを広げれば、歯を抜かなくても矯正歯科治療ができる』など安易にいわれることがありますが、このような医学的根拠を欠いた説明にも大きな問題があると思います」
床矯正装置とは、口の中につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と、表側の歯を抑える金属線でつくられた入れ歯のような形をした装置のこと。レジン床にバネやネジを埋め込むことで歯を動かすこの装置にはいろいろな種類がありますが、主に歯列を横に広げる目的で使われます。
「成長期のお子さんの場合、上あごは床矯正の装置をつけることで歯列はある程度広げることはできても、あごそのものは広がりません」
このことはすでに国内外の研究者が論文で報告しているのだといいます。
「上の歯列を広げるには急速拡大装置という固定式の装置を用いる必要があります。また下あごは骨の構造的に拡大できません。つまり、下あごを広げようとしてもあご自体は広がらず、単に下の歯列を扇のように傾斜させてしまうことになるのです。成長が止まった成人の患者さんならもちろん、上あごも広がりません」
それが現実であるにもかかわらず、”床矯正装置による非抜歯治療”をうたっている歯科診療所があること自体が問題だといえそうです。
「床矯正装置そのものに問題があるのではなく、何でもかんでも床矯正装置で治ると言うことに違和感を覚えるのが正直なところですね」
無理に歯列を拡大することで、歯根(歯の根っこ)が歯槽骨(歯を支える骨)からはみ出してしまったり、咬み合わせが不安定になったり……。特に、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期は、あごの成長を見ながら歯を動かすことが求められます。これには高度な臨床的判断が必要とされるため、矯正歯科治療を専門に行う歯科医のもとでの治療が基本といえるのです。
■非抜歯にこだわるよりも、もっと大切なことがある
ここで紹介するA子さん(30歳)も、歯列拡大による非抜歯治療を続けることで歯にダメージを受けた一人。稲毛先生いわく、
「この方の場合、歯を抜かずに矯正歯科治療ができると主張する歯科医のもとで歯列の拡大を続けた結果、下あごの2本の歯の根っこが歯を支える骨から出てしまい、さらにそこから膿も出てきてしまいました。ご本人が『これはおかしい』と思い、大学病院を訪ねたときには、すでに歯髄(歯の神経)が死んでしまっており、残念ながら抜歯せざるを得ない状態だったのです」
結局、A子さんは歯髄が死んだ2本の歯を含め4本抜歯して咬み合わせを整えることで、バランスのとれた状態を獲得したのだとか。
そんな事態を招く背景には、抜歯についての誤解があると稲毛先生は話します。
「日本における一般的な歯科治療では、できるだけ歯を残すのがよい治療の条件とされているため、矯正歯科治療でも『歯を抜かないことがよい治療』だと考えがちですが、実はそうではなく、長期的安定の観点からみて、永久歯の抜歯が必要な症例は実はたくさんあります。あごが細くなっている現代の日本人は、特にその傾向が強いといえますね」
たとえるなら、8人掛けのベンチに10人座ろうとすると一人一人が窮屈で不安定な座り方になるように、あごのスペースに安定した形で歯を収めるためには、抜歯が必要となる場合もあるということ。つまり、必要な抜歯を行うことで、残った歯を長持ちする状態に保つことが”歯をできるだけ残す”ことにつながるわけです。
では、矯正歯科を専門に行う診療所では、治療の前にどのような検査をするのでしょう?
★次のページでは、矯正歯科で行う検査についてご紹介!
子どもの矯正歯科治療、始める前に”ココ”をチェック!
■検査と分析を経て、治療計画を立てる矯正歯科医
矯正歯科では、綿密な検査や診断を経てから治療に入るのが定石。それをフローであらわすと、こんなふうになります。
「矯正歯科治療を専門に行う歯科医は、顎骨の成長発育を熟知した上で治療前に問診、精密検査や臨床検査を行い、その上で治療計画を立て、それを患者さんにわかりやすくご説明し、患者さん納得のもとに治療に入ります。つまり、最初から使う装置が決まっているのではなく、診断結果と治療計画から、もっとも効果的な装置が選ばれるのです」と稲毛先生。
■一つ一つの検査には意味がある
具体的には、次のような検査があります。それぞれの検査がどのような目的で行われるのかも知っておきましょう。
●初診時の顔・口の中の写真撮影
まずは、顔の写真(正面と横顔)と口の中の写真を撮影。歯の治療なのに顔の写真が必要なのは、笑ったときの歯の見え方や歯並びの中心位置(正中線)の位置など、バランスのとれた歯並びと咬み合わせをつくるために必要な情報が、顔の写真からたくさん読みとれるため。また、口の中の写真からは咬み合わせの状態などがチェックされる。
●石こう模型の製作・診査
印象材という餅状のものを口の中に入れて歯の跡を写し、そこに石こうを注いで歯の型を作製。同時に上下の咬み合わせのデータをとることで、咬み合わせの記録が3次元の模型として出来上がる。この石こう模型をもとに歯ぐきの幅、長さ、歯を並べるあごの大きさやスペースの過不足を測り、咬み合わせのバランスや前歯の出方および重なりの程度、奥歯の位置などを診査する。
●パノラマX線写真の撮影
個々の歯の状態を把握するために、1枚で口の中全体を写すことができるパノラマX線写真を撮影。この写真からは、むし歯の有無や親知らずの状態など、個々の歯の健康状態がわかるほか、あごの骨や関節に異常がないかも確認できる。また、混合歯列期にパノラマX線写真を撮影することで、生えてこない永久歯(先天性欠如)の有無についても判明する。
●頭部X線規格写真(セファログラム)の撮影
頭部X線規格写真(セファログラム)とは、顔の骨格を調べるために撮影する一般の歯科診療所にはない矯正歯科用の特別なレントゲン写真のこと。これは矯正歯科治療を始める際になくてはならない資料で、特に成長期の子どもの場合、成長状態の把握や成長予測に役立つ。また、成長期の子どもでは半年後や1年後など期間を空けて2回撮影することで、成長の方向と量も確認できる。
こうした検査にかかる総時間は通常30分程度。検査後は日を改めて、検査結果をもとに担当医から治療計画の説明を受けることに。その説明に納得したうえで、矯正歯科治療が始まるのです。
★次のページでは、受診前に知っておきたい〈6つの指針〉についてご紹介!
子どもの矯正歯科治療、始める前に”ココ”をチェック!
■検査、診断、説明がきちんと行われているかどうかをチェックしよう
ここまで書いてきたように、適切な矯正歯科治療を受けるためには、患者自身がしっかりとした知識をもつことがまず大切。そこで矯正歯科医会が提言する、信頼できる矯正歯科を見極めるための”受診時の目安”を紹介しましょう。この6つの指針は子どもだけでなく、大人の矯正歯科治療にもあてはまります。
1.頭部X線規格写真(セファログラム)検査をしているか?
前ページに書いたように、セファログラムは、上下のあごの大きさやそのズレ、あごや唇の形態、前歯の傾斜、口もとのバランスなどの状態を正確に知るために不可欠な資料。一般歯科診療所では機器そのものがないところが圧倒的ですが、大学病院や矯正歯科治療を専門に行う診療所では、必ずセファログラムの撮影と診断が行われます。
2.精密検査を実施し、それを分析診断した上で治療をしているか?
精密検査は治療計画を立てる上で必須。一般歯科診療所の精密検査がパノラマX線撮影や口腔内検査程度であるのに対し、矯正歯科では前ページで紹介したような複数の検査をもとに治療が行われます。
3.治療計画、治療費用について詳細に説明をしているか?
矯正歯科では検査結果を詳細に分析した上で診断を行い、治療計画が立案されます。そして、わかりやすい治療のゴールやそのプロセス提示のもと、矯正歯科医から治療のメリット・デメリット、抜歯・非抜歯についての説明を受けることに。治療費についても同様で、治療費や調節料、支払い方法(一括・分割)、装置が壊れたときの対応、転医あるいは中止する場合の清算についてもくわしく説明がなされます。
4.治療中の転医、その際の治療費清算まで説明をしているか?
治療途中に転居などによって通院先が変わる可能性もあり得ます。そんな場合に備えて、治療費の清算および返金についての取り決め目安や、転居先近くの矯正歯科専門開業医の紹介についての説明をあらかじめしてくれるところだと安心です。
5.常勤の矯正歯科医がいるか?
矯正歯科医が非常勤だと、突発的なトラブルに対応してもらいにくいもの。常勤の矯正歯科医がいることは、次のようなメリットにつながります。
●治療において画像診断ができる撮影機器などの環境・設備が整っている
●矯正装置が壊れてしまったなど器具に不具合があっても、すぐに対応できる
●同じ担当医による一貫治療が行える
6.専門知識がある歯科衛生士、スタッフがいるか?
歯磨き指導ひとつとっても、一般の歯科治療とは違うため、矯正歯科への豊富な経験と知識があるスタッフがいることは、次のようなメリットにつながります。
●矯正歯科医の指導監督のもとに、患者さんへのさまざまな対応が可能となる
●治療中の口腔衛生指導が行える
●治療中の食事指導が行える
いかがでしたか? 今、矯正歯科治療を考えている人は、ぜひこの6つの指針を念頭に、信頼できる矯正歯科診療所を選んでください。 ここに挙げた6つのほかに、矯正歯科治療の専門知識と診療技術の資格試験をパスして認定された「日本矯正歯科学会認定医」(約2,500名)がいる診療所は信頼性が高いといえます。認定医については、以下のホームページから検索できます。
http://www.jos.gr.jp/roster/
矯正歯科治療のお話
矯正歯科治療について
矯正歯科のよくある質問
何でも相談室
本会の矯正歯科治療に関する考え方
本会について
基本理念
本会の主張
組織について
本会の歴史
会則
情報公開
第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー
■表彰式の舞台は、名古屋国際会議場
矯正歯科専門開業医の団体である公益社団法人 日本臨床矯正歯科医会(以下、矯正歯科医会)が主催する「ブレスマ」こと「ブレース スマイル コンテスト」。矯正歯科治療中の方を対象とした笑顔の写真を募集するこのフォトコンテストが始まったのは、2004年の夏のこと。以来、毎年回を重ね、今年2月11日(水・祝)、名古屋国際会議場にて第10回「ブレスマ」の表彰式が行われました。
第10回という節目の式典が行われた名古屋国際会議場は、その名のとおり、国際的な学術会議やアーティストのコンサートなどが行われる複合施設。冬らしい晴天に恵まれた表彰式当日も、矯正歯科医会をはじめ、いくつかの団体が展示会やコンベンションを行っていました。
そんな同会議場の一角に用意された控室には、受賞者の皆さんが少し早めに集合。これから表彰式の流れについての説明を受け、昼食後のリハーサルを経て、午後1時30分からの本番に備えるのです。
■第10回「ブレスマ」の表彰式までの道のり
表彰式のレポートに入る前に、「ブレスマ」についてもう少しご説明しておきましょう。
「ブレスマ」には毎年、応募テーマがあり、そのテーマに沿った写真と応募コメントが選考の対象となります。第10回では「未来に輝く笑顔」というテーマのもと、下は3歳から上は65歳まで、全国の幅広い年齢層の方から379点の写真と応募コメントが事務局に寄せられました。これは一昨年の248作品、昨年の236作品を大きく上回る応募数。
昨年9月11日(木)には、そんな応募作品すべてを一堂に並べて一次審査が行われました。
主催する矯正歯科医会の先生方、そして共催の日本歯科矯正器材協議会の担当者がもっともワクワク、ドキドキするというのが、実はこの一次審査。会議室のテーブルいっぱいに並んだ患者さんの笑顔の写真を見ると、「毎年のことながら、涙が出るほど感動する」のだそうです。
特に昨年の一次審査では、
「今回は例年以上にバラエティに富んだ写真がそろいましたね」
「この笑顔、最高!」
「このコメントにぐっときますね」……などの声が上がり、審査時間ギリギリまで熱心に作品を見入る先生たちの姿が。
甲乙つけがたい”未来に輝く笑顔”を絞り込むのは、審査する側にとって楽しくも悩ましい作業といえるのです。
その後、10月に開催された日本矯正歯科学会大会の会場で二次審査を行い、ようやく「最優秀賞」、「優秀賞」、「大会賞」、そして今回は特別に「コメント賞」と「審査員特別賞」が選ばれました。
さて、時間を表彰式当日に戻しましょう。
受賞者の皆さんは昼食を済ませた後、13時から壇上でのリハーサルに臨みます。座る場所や花束を受け取るタイミングなど、細かなやりとりを重ねて本番に備えるのです。
最初はちょっと緊張気味だった受賞者の皆さんも、リハーサルを終える頃には、少し和やかな表情に……。
さあ、いよいよ表彰式の始まりです!
★次のページでは、コメント賞・審査員特別賞・名古屋大会賞をご紹介!
第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー
■日本発の「ブレスマ」、ついに海外でも開催決定!
午後1時30分、いよいよ表彰式が始まりました。 実は、今回の式典には”例年にない出来事”があるのです。それは日本で生まれた「ブレスマ」が、今年の夏から韓国でも開催されることになり、その調印式が壇上で執り行われるということ。
矯正歯科医会会長 富永雪穂先生が開会の挨拶でそのことにふれた後、ステージに韓国の矯正歯科医の団体であるKSO(コリアン・ソサエティ・オブ・オルソドンティスツ)の会長、ヘオン・ジェ・チョウ先生が登壇、調印証書に署名しました。
その後の挨拶で、
「治療中の笑顔の写真コンテストは、矯正歯科治療が人生にとって前向きなものであることを示す、素晴らしい取り組みです」と話したチョウ先生。
笑顔は世界の公用語。治療中の笑顔は、よく噛める整った歯並びの大切さを広く世の中に伝える、とっておきの方法なのだと、改めて感じた瞬間でした。
続いて、過去9回の最優秀賞受賞作品がスクリーンに映し出され、10年という節目を振り返った後、昨年、第9回の最優秀賞を受賞した東京都在住の山本俊太朗さんからのコメントが紹介されました。
★山本俊太朗さんからのコメント
さらに「ブレスマ」に応募した患者さんの数がもっとも多かった会員診療所として「いぬづか矯正歯科クリニック」(愛知県安城市)が紹介された後、いよいよ第10回「ブレスマ」の受賞者の発表となりました。
■コメント賞は東京在住の湯村さん、審査員特別賞は埼玉県在住の飯島さん
まず、最初に表彰されたのは「コメント賞」と「審査員特別賞」です。
この二つの賞は、今回特別に設けられたもの。湯村さんのコメントに出てくる知人の言葉とその言葉に応えるように治療を始めた湯村さんに、審査した先生方が深く共感しての受賞です。また、飯島さんの写真からは治療中のいきいきとした親子のやりとりが感じられることから、今回の受賞につながりました。
コメント賞『やった~三位!』
湯村 光智子 さん(東京都在住)
審査員特別賞『おもしろいボクNO1♡』
飯島 虎さん(埼玉県在住)
両賞に輝いた作品がステージ後方のスクリーンに映し出されると、会場からは大きな拍手が。
湯村さん、飯島さん、受賞おめでとうございます!
■名古屋大会賞は、愛知県在住の仲保さん
続いて、表彰式の開催地である矯正歯科医会・東海支部の先生たちによって選出された「名古屋大会賞」の発表です。
受賞した仲保さんは、もうすぐ高校生。中学3年の夏休み、ブレースがとれる数日前に撮影した1枚が、今回の賞につながりました。
名古屋大会賞『矯正なんて気にしない!』
仲保(なかやす)歩美さん(愛知県在住/15歳)
プレゼンターから賞状と記念品が、そして主治医の犬束先生から大きな花束が授与されると、仲保さんはにっこり笑顔に。
仲保さん、受賞おめでとうございます!
★次のページでは、優秀賞・最優秀賞をご紹介!
第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー
■優秀賞は大阪府在住の岡部さんと、神奈川県在住の三富さん
続いて、優秀賞2作品の表彰です。
今回は50代と10代のお二人が賞に輝きました。
優秀賞『還暦への挑戦~ライバルは息子だ!』
三富正規さん(神奈川県在住/59歳/会社員)
優秀賞『奏でるスマイル』
岡部文楓(もか)さん(大阪府在住/14歳)
一緒に出席するはずだった息子さんが急きょ欠席となった三富さんは、受賞作品にまつわるエピソードを披露してくれました(その内容は次ページで)。
また、現在もまだブレースをつけて治療中の岡部さんは、持参したクラリネットで、「ドラえもん」のテーマソングを演奏し、会場を魅了しました。
優秀賞に輝いたお二人にも、賞状と記念品、そしてそれぞれの主治医から祝福の花束が手渡され、大きな拍手に包まれました。
三富さん、岡部さん、受賞おめでとうございます!
■最優秀賞は、東京在住の飯野さんご兄妹
そして、いよいよ最優秀賞の表彰です。
第10回「ブレスマ」の最優秀賞に選ばれたのは……、東京在住の兄妹、飯野正太郎さんと優衣さんの作品でした。
最優秀賞『2人仲良くビッグスマイル!!』
飯野正太郎さん・優衣さん(東京都在住/11歳・8歳)
この受賞作品を撮った場所は、矯正歯科の待合室。応募コメントにあるように、妹の優衣さんが受け口の治療に使われる「フェイシャルマスク」という器具を初めてつけた昨夏のことだそうです。
小学5年生と2年生の仲よし兄妹が大きな花束を受け取ると、会場からは盛大な拍手が。
正太郎さん、優衣さん、受賞おめでとうございます!
こうして見ると、今回選ばれた4作品は、「親子」「兄妹」「友人」、そして「大好きな楽器」という、この先の輝く未来をともにつくっていく大切な存在とのツーショットばかり。
「未来に輝く笑顔」という今回のテーマにはぴったりの作品ばかりだと、改めて感じました。
★次のページでは、受賞者の皆さんにインタビュー!
第10回「ブレーススマイルコンテスト」レポート&インタビュー
■治療をして、自分の笑顔が好きになれた!
「小学6年生になる直前に矯正治療を始めて、去年(中学3年)の8月にブレースがとれました。もともと八重歯があって、前歯が受け口なのが気になっていて、応募コメントに書いたように、写真を撮られるのがイヤだったんです。だから矯正治療で治したいと思ってはいたんですけど、痛そうだし、ブレースをずっとつけているのはツライだろうなって……。
でも、実際につけてみたら、最初の1週間を過ぎたら慣れてきて、それほどでもありませんでした。部活でもバレーボールをやっていたんですが、特に問題なかったです。歯磨きはしにくかったですけどね(笑)。磨き方を歯科衛生士さんに教わったのに、途中で小さいむし歯ができちゃいました。でも治療中は毎月、先生に口の中を診てもらうから、むし歯も初期で見つけてもらえたのはよかったです。これからは笑顔の写真をたくさん撮っていきたいです!」
★お母さんより
「歩美は乳歯が抜けきらないうちに永久歯が生えてきたこともあって、以前は歯並びがバラバラでしたが、治療後はすっきりきれいに。家でもよく笑うようになりました」
■治療も「ブレスマ」も若さを保つ貴重なチャレンジ
「息子よりも1ヵ月ほど早く矯正治療を始めました。学生時代から自分の歯並びの悪さが気になっていましたが、なかなか機会をつかめなくて。息子が治療することになったとき、先生から60代の患者さんもいると聞き、それなら自分でもできるかもと思い、一緒に始めることにしました。ブレースをつけて今で1年半経ち、歯って本当に動くのだなと変化を実感しているところです。
「ブレスマ」には、主治医の先生にはナイショで応募しました。受賞したいとは思っていましたが、まさか本当にするとは(笑)。人生、いくつになってもチャレンジすることは大切ですね! 今59歳。整った歯並びで還暦を迎えられるよう、これからもがんばりますよ」
★応募写真のエピソード
「実は息子は写真を撮る直前、母親から「もっと勉強しなさい」と叱られてしょげていたのです。そんな息子も、先日、希望中学に無事合格。今日は二重にうれしいです」
■キレイな歯並びになって、宇宙関係の仕事につきたい!
「中学の吹奏楽部でクラリネットを吹いています。クラリネットは見た目と音がカワイイから好き。矯正治療でブレースをつけたら、クラリネットの音が変わるかもって診療所の先生に言われたときは「えー」って思ったけど、実際にはそうでもなかった。ブレースがついていても、普通に音が出るし、吹くときに痛みとかも全然ないです。
治療のきっかけは、お母さんにすすめられて。前歯が大きくて前に出て目立っているのが気になってはいたから、治療できてよかったと思います。今は、ブレースをつけて2年目ですけど、だいぶん歯並びが整ってきて、診療所で治療前の石こう模型と見比べるとぜんぜん違ってビックリ。キレイな歯並びになって、将来は宇宙関係の仕事をするのが、私の夢です!」
★お母さんより
「応募した写真は家の近くの公園です。締切前にあわてて撮りました。今日は「文楓ちゃんは笑顔がいいね」と主治医の先生に言ってもらえて、うれしく思います」
■兄妹いっしょだから、治療はぜんぜんつらくないよ!
「ブレースをつけた日の晩ごはんがステーキで、そのまま食べたらはさまったので、小さく切って食べました。でも、2週間くらいたったら、普通の大きさでも食べられるようになりました。あと、ブレースにベロがはさまってちょっと痛かったけど、だんだん、はさまらないコツがわかってきたから、もう平気。応募写真でつけているのはフェイシャルマスクっていうものです。毎日、家に帰って食事して歯みがきをした後にちゃんとつけています!」(正太郎さん)
「写真をとったのは、はじめてお兄ちゃんといっしょのフェイシャルマスクをつけた日です。きょうせいは、お兄ちゃんがやってるから、やりたいっておもいました。わたしは体操をならってるので、フェイシャルマスクをつけて、おうちで練習することもあります。これからもきょうせい、がんばります!」(優衣さん)
受賞した皆さん、それぞれの想いを語ってくださって、ありがとうございました。
■最後に……
「ブレスマ」はこれからも毎年開催され、今年の夏には第11回目の応募が始まります。今、治療中の方も、これから治療を始める方も、このコンテストへの応募を、矯正歯科治療中の思い出のひとつにしてみてはいかがでしょう。
>>「ブレスマ」に関する詳細は、矯正歯科医会の公式サイトをご覧ください。
(http://www.jpao.jp/)
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平成30年度財務諸表に対する注記,附属明細書
2015.9.11 「月刊ジュニアエラ」2015年10月号に記事広告が掲載されました
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